2007年02月12日 ご質問にお答えして(2) 

 

Q: 設備投資をおさえるため、賃貸の居抜店舗物件に新規出店を計画していますが 注意点や有効なイヤシロチ化手法は?

 

 

A: 確かに居抜店舗は必要な設備や造作、家具等がそのまま使える場合もあり、うまくすると初期投資が格安で新規出店できます。

 

しかし、「前の持ち主が何十年と営業を続け、繁盛してきたが高齢等のために引退、廃業した」などという物件はきわめてまれで

 

どんな業種のお店が開店しても半年か1年で撤退している」という物件がほとんどで これらはケガレチ化している可能性も高く、なんとも薄気味の悪いものです。

 

確認方法はそのお店のご近所で古くから営業していそうなお店に客として入り、お手を止めないようなタイミングを見計らって質問するしかありません。(グーグルアースのストリートビューで過去にさかのぼって見ることもできますが、更新の頻度の面から、都市部に限定されます。)

  

そういった確認後、「周辺人口や立地、賃貸条件等から検討した結果、その物件で契約して出店する」、と決断する前に念のために 出店した場合には発注する予定の 設計事務所や工事業者に専門的なチェックを依頼する事も必要です。設備系や造作等は特に慎重に見ておくべきです。

 

次に計画や設計の段階ですが 留意点として 既存の造作等でシックハウスの原因となる建材が使われていた場合、(どれほど綺麗で新品同様でも)まず撤去する前提で計画する事をおすすめします それらはイヤシロチ化手法の効果を打ち消すような働きをするためです。

  

さてイヤシロチ化手法を検討、という段階ですが今回のような物件の場合は 私が提案しているローコスト手法だけではなく 

 

イヤシロチ化の予算枠を少し拡げてFUFパウダーをはじめとする「イヤシロチ化製品」も検討範囲にいれたほうが良いかもわかりません。(総工事費の2%程度位まで、イヤシロチ化に予算を使い過ぎて本体工事費を圧迫しては本末転倒です)

 

沢山な種類がありますのでキーワード検索をして設計事務所や工事業者のご担当者と検討してみてください。

 

 

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